こんにちは! Azure テクニカル サポート チームの桐井です。
Azure Kubernetes Service (AKS) にデプロイされた Pod からインターネットへの送信トラフィックでは、 Azure VM で外部接続をする場合と同様に、仮想ネットワークのプライベート IP アドレスからグローバル IP アドレスへの SNAT が必要です。 AKS 上のアプリケーションから外部の連携サービスへアクセスするというシナリオで、リソース グループ内に存在するパブリック IP アドレスのうちどれが送信元の IP アドレスとして使用されるのか、疑問に思われた方もいらっしゃるのではないかと思います。
Azure では外部接続の SNAT オプションを複数提供しており、 AKS ではクラスター作成時に選択した Load Balancer の SKU によって、使用される SNAT オプションが異なることがございます。この記事では、送信トラフィックに Azure Load Balancer が使用されている [^1] ことを前提に、 AKS の外部接続で使用される SNAT オプションについて、関係する Azure リソースの構成とともにご紹介いたします。