VM サイズの選定および変更時の注意点について

こんにちは、Azure テクニカル サポート チームの前田です。Azure テクニカル サポート窓口におきまして、Azure VM のサイズに関するお問い合わせをいただくことがあります。しかしながら、弊サポート窓口にお問い合わせいただいた場合であっても、原則としてサポートより具体的な VM サイズを直接ご提案することは叶わず、最終的にはお客様にご判断いただく必要が生じます。このため、お客様のお手元にて VM サイズの選定にあたり適切な内容をご確認いただけるよう、また変更時のトラブルについて初動対処が可能となるよう、本記事を公開させていただきます。各項目に添付の弊社公開情報と併せまして、少しでもご参考になりましたら幸いに存じます。 目次 VM サイズの選び方 サイズ選定時に一般に考慮すべき項目 仮想マシン セレクターについて VM サイズの選択・変更ができない場合のトラブルシ...

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ExpressRoute にデフォルトルートを広報していてオンプレミス以外とも通信したい場合の構成

こんにちは、Azure テクニカル サポート チームの角田です。
オンプレミスから ExpressRoute 経由で デフォルトルート (0.0.0.0/0) を広報している場合に、特定のサブネットからオンプレミスに通信させたくない場合や、オンプレミス以外にも通信させたい要件があるかと存じます。
今回は、その様な要件を解決する方法をご紹介します。

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Application Gateway と Key Vault を統合した際によくある問題について

こんにちは、Azure テクニカル サポート チームの金です。Application Gateway v2 (Standard/WAF) の TLS 終端は、リスナーに直接証明書をアップロードする、またはリスナーにて Key Vault 証明書/シークレットを参照することで実現できます。リスナーにて Key Vault 証明書/シークレットを参照する構成では、Application Gateway から 4 時間毎に Key Vault に対して証明書/シークレットをポーリングします。Application Gateway を更新するタイミングでも、Key Vault に対して証明書/シークレットをポーリングします。 この記事では、リスナーにて Key Vault 証明書/シークレットを参照する構成で、Application Gateway に HTTPS でアクセスした際に、「ERR_S...

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Azure プライベート DNS ゾーンに関するベスト プラクティス及びよくあるお問合せ

こんにちは、Azure テクニカル サポート チームの杜です。

Azure DNS では、仮想ネットワーク内の名前解決結果を上書きできるプライベート DNS ゾーンというサービスをご提供しており、
プライベート エンドポイントの名前解決などと併用する場合が多いです。

このブログでは、プライベート DNS ゾーンのベスト プラクティス、及びよく頂いているお問い合わせをご紹介させて頂きます。

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168.63.129.16 の DNS 機能について

こんにちは、Azure テクニカル サポート チームの箕輪です。
Azure データーセンターでは、168.63.129.16 のパブリック IP アドレスは重要な役割を担います。
168.63.129.16 の役割についてはこちら でご紹介していますが、このブログでは 168.63.129.16 の DNS 機能について補足やよくあるお問い合わせをご紹介します。

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Gateway メンテナンスコントロール機能について

こんにちは、Azure テクニカル サポート チームです。 Azure ゲートウェイサービスでは以前からお客様よりメンテナンスのコントロールについてご要望をいただいておりました。2023 年 11 月よりプレビュー中の機能とはなりますが、メンテナンスコントロールのための機能が実装されましたのでご紹介させていただきます。 ご参考: Public preview: Customer-controlled maintenance | Azure の更新情報 | Microsoft Azure 仮想ネットワークゲートウェイ( VGW ) メンテナンスとはVGW ではサービスを健全に保つため、月に数回のメンテナンスを実施しており、定期メンテナンスは大きく以下の 3 種類に分類されます。 ゲートウェイ機能を提供するソフトウェア メンテナンス ホスト基盤メンテナンス ハードウェアメンテナンス ...

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Azure Network 製品について TLS 1.2 以降に移行するアナウンスの補足 (Tracking ID:7_8G-D8Z)

こんにちは、Azure テクニカル サポート チームです。
「2024 年 10 月 31 日までに、各種 Azure サービスとの通信に TLS 1.2 を使用していることを確認してください。」(Ensure your resources that interact with Azure services are using TLS 1.2 by 31 October 2024)の通知について補足させて頂きます。

メールに記載されておりますとおり、セキュリティとコンプライアンスの観点からレガシー TLS 1.0/1.1 は既知の脆弱性が存在しており、Azure 上のマネージド サービス全般におきまして、2024 年 10 月 31 日以降は TLS 1.2 以上の接続が必須となるよう変更されるものです。

TLS バージョンとは

TLS(Transport Layer Security)は、インターネット上でデータを安全に送受信するための暗号化する仕組みとして、主に TLS 1.0, TLS 1.1、TLS 1.2 及び TLS 1.3 バージョンが存在していますが、RFC 8996 により、セキュリティ脆弱性の原因で、TLS 1.0 及び TLS 1.1 の使用は既に廃止されています。Azure サービスでは、互換性の理由で TLS 1.0 及び TLS 1.1 が引き続き動作できますが、早めに TLS 1.2 以降のバージョンへ移行するのは強く推奨しております。

TLS 接続時のバージョン選定動作について

TLS のバージョンはお客様の IaaS 上の仮想マシン OS の設定、ならびにクライアント OS に依存します。こちらの設定確認をし、TLS 1.2 以上を使用できる状態としていただくことで、自動的に TLS の最上位バージョンでの接続を試みることとなります。

Windows OS の場合

こちらの公開ドキュメントの記載通り、Windows 8/Windows Server 2012 以降では、既に TLS 1.2 をサポートしているため、基本的にご対応頂く必要はありません。
また、特定の TLS バージョンを有効化/無効化されたい場合は、こちらの記事の通りご対応ください。

Windows 2008/ Windows 7 などのレガシー OS でも更新プログラムを適用することで技術的には TLS 1.2 を使えるようになります。ただし、サポートの提供が終了している OS の場合には、TLS 1.2 を利用できるようになる更新プログラムの適用にかかわらず、技術的なご支援を Microsoft サポートからお届けすることはできません。自己責任の範疇でご利用ください。

参考として、Android など他のクライアント対応状況はこちらの公開ドキュメントに開示されています。

Chrome/Edge などのブラウザの場合

最新バージョンの各ブラウザでは、基本的に TLS 1.2 以降のバージョンが有効化されているため、ご対応頂く必要はありませんが、
特定の TLS バージョンを有効化/無効化されたい場合は、各ブラウザ観点でご確認頂く必要がございます。
Edgeの場合はこちらの記事の通り対応できます。

それ以外の場合

上記以外に、Java などプログラミング言語でお客様が開発したアプリケーションで Azure サービスへ接続する場合は、Windows OS の TLS レジストリ設定を参照せず、独自の設定通り接続する場合がありますので、お客様側にアプリケーション観点で TLS の通信バージョンご確認及びご対応頂く必要があります。

TLS チェッカー ツール

こちらのような外部の TLS チェッカー ツールをご活用いただき、想定されるクライアントからアクセスをして TLS バージョンを確認いただくということも有効です。

Azure Network製品の対応状況及び推奨アクションについて

以下にて Azure Network 製品の対応状況、及びお客様に推奨なアクションをご紹介致します。
もしご確認されたい製品が入っていなく、個別にご確認されたい場合は、各製品に対してサポート リクエストを起票してください。

[!WARNING]
以下各製品の部分に案内する対処目処はあくまで目途であり、実際には日程が多少前後する可能性があります。予めご了承ください。

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Application Gateway からの 500 番台の HTTP 応答について

こんにちは、Azure サポート チームの間島です。 今回は、Application Gateway 経由で Web サイトへアクセスしている際に、Application Gateway からの HTTP 応答でエラーが発生した場合の原因や調査方法などについてご紹介させていただき、特にお客様よりお問い合わせをいただく機会が多い 500 番台の HTTP 応答について、お客様が問題判別を行う際の参考にしていただくことを目的としております。(なお、V1 SKU は廃止となることが発表されておりますので、当ブログの対象外とさせていただいております。) Application Gateway からの HTTP 応答の確認方法Application Gateway からは、状況に応じて、様々な HTTP 応答コードが返されます。Application Gateway の HTTP 応答コードHTTP...

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