Azure 環境における Windows Server 2016 にて日本語の言語パック適用ができない (修正展開済み)

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Update: 2021/6/14 (Last: 5/10)
東西日本リージョンに Windows Server 2016 Datacenter の修正版イメージが展開され、修正後のイメージにて、通常通りの手順で言語パックのインストールが可能であることを確認いたしました。
その他リージョンにおいて、修正版イメージが展開されているかをご確認いただくには後述のコマンドをご実施ください。

ご利用のリージョンにおいて修正版イメージが展開済みであるか確認する

修正版イメージは、順次展開されています。
ご利用のリージョンにおいて、修正版イメージが展開されているかについては、Azure PowerShell コマンドにてご確認いただけます。

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$locName = "<ご利用のリージョン>"
$pubName = "MicrosoftWindowsServer"
$offerName = "WindowsServer"
$skuName = "2016-datacenter"
$win2016ver = Get-AzVMImage -Location $locName -PublisherName $pubName -Offer $offerName -Sku $skuName | Select Version
$win2016ver | where Version -eq "14393.4467.2106061537"

適用済みの場合、下記のような実行結果となります。

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Version              
-------              
14393.4467.2106061537

アーカイブ

こんにちは。Azure テクニカル サポート チームの大関です。

2021 年 4 月より、Azure Market Place の Windows Server 2016 Datacenter イメージに含まれるトランザクションログの肥大化により、ゲスト OS の日本語化が失敗する事象が報告されております。
Azure Market Place より新規にデプロイした VM (Windows Server 2016 Datacenter) において、ゲスト OS の日本語化に失敗する事象が発生した事象の場合、こちらに該当している可能性が高いと考えられます。

本記事では、対処法についてご紹介いたしますので、下記手順をお試しいただき、言語パックの適用が完了するかをご確認ください。

なお、今回の問題は、Windows 2016 Datacenter イメージ自体の問題の可能性が高く、現在修正を実施しております。今月 (2021 年 5 月) 中には修正完了の予定ではございますが、 もし問題が発生しましたら本対処をご検討いただけますと幸いでございます。

対処策：TxR 配下のトランザクション ログのリセット

TxR 配下のトランザクション ログは削除しようとしても、システム稼働時は常にシステム プロセスが参照しているため、削除しようとしてもエラーとなります。
このため、”PendMoves と MoveFile” という弊社の無償のサポート ツールを使ってトランザクション ログの削除をご検討ください。

  1. “PendMoves と MoveFile” ツールの入手
    • 以下の弊社サイトより “PendMoves.zip” をダウンロードし、解凍します。
    • movefile.exeを対象マシンにコピーします。
      (※pendmoves.exe は今回は使用いたしません)

PendMoves v1.02 and MoveFile v1.01
https://docs.microsoft.com/ja-jp/sysinternals/downloads/pendmoves

  1. attrib コマンドで隠し属性を解除します。
    コマンド プロンプトを管理者として実行し以下のコマンドを実行します。 
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cd C:\Windows\system32\config\txr 
attrib -r -s -h *

  1. CD コマンドで movefile.exe が保存されているディレクトリに移動します。

  2. movefile.exe コマンドで削除するファイルを登録するため、以下を1 行づつ実行してください。
    ※アスタリスクによるファイル指定ができないため、貴社環境に存在するファイルに基づきコマンドをご実施ください。
    ※”<移動先>” を空欄にすることで、次回再起動時にファイルの削除がスケジュールされます。 

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    movefile.exe /accepteula "C:\Windows\System32\config\TxR\{711988c4-afbd-11e6-80c9-782bcb3928e1}.TxR.0.regtrans-ms" ""
    movefile.exe "C:\Windows\System32\config\TxR\{711988c4-afbd-11e6-80c9-782bcb3928e1}.TxR.1.regtrans-ms" ""
    movefile.exe "C:\Windows\System32\config\TxR\{711988c4-afbd-11e6-80c9-782bcb3928e1}.TxR.2.regtrans-ms" ""
    movefile.exe "C:\Windows\System32\config\TxR\{711988c4-afbd-11e6-80c9-782bcb3928e1}.TxR.blf" ""
    movefile.exe "C:\Windows\System32\config\TxR\{711988c5-afbd-11e6-80c9-782bcb3928e1}.TM.blf" ""
    movefile.exe "C:\Windows\System32\config\TxR\{711988c5-afbd-11e6-80c9-782bcb3928e1}.TMContainer00000000000000000001.regtrans-ms" ""
    movefile.exe "C:\Windows\System32\config\TxR\{711988c5-afbd-11e6-80c9-782bcb3928e1}.TMContainer00000000000000000002.regtrans-ms" ""

    下記と同様に表示されることをご確認後、システムの再起動を実施します。 
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    Movefile v1.01 - copies over an in-use file at boot time 
    Move successfully scheduled.

  3. 改めて言語パックのインストールをご実施ください。

手順は以上となります。
上記情報が、少しでも皆様のご参考となれば幸いでございます。

※本情報の内容（添付文書、リンク先などを含む）は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります。