こんにちは、Azure テクニカル サポート チームの富田雄大です。
今回は、お問い合わせいただくことの多い、リソース名とリソースグループ名の大文字・小文字についてとなります。
小文字でリソース名とリソースグループ名を作成したのに Azure ポータル上などでは大文字で表示されるといったような、お問い合わせいただくことがございます。
例としては下記のような表示となります。
作成したリソース名とリソースグループ名 | Azure ポータル上でなどで表示されるリソース名とリソースグループ名 |
---|---|
rgname | RGNAME |
RGNAME | rgname |
Rgname | RGNAME |
Rgname | rgname |
結論から申し上げますと、これは現行の Azure においては想定される仕様の範囲内の動作であり、残念ながら、現時点では回避策のご用意がございません。
ただし、本動作によって、Azure をお使い頂く上で問題が発生するものではございませんのでご安心ください。
まず次のドキュメントにも記載がございますとおり、リソース名とリソースグループ名は、原則として大文字と小文字は区別されないものとなっております。
参照: Azure リソースの名前付け規則と制限事項
https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/azure-resource-manager/management/resource-name-rules
=====抜粋=====
リソース名とリソース グループ名では、「有効な文字」列に特に明記されている場合を除いて大文字と小文字は区別されません。
リソースまたはリソース グループの名前を取得するためのさまざまな API を使用するときに、返される値での大文字と小文字の使用法が、その名前に対して最初に指定したものとは異なる場合があります。 返される値での大文字と小文字の使用法は、「有効な文字」列に記載されているものとも異なることがあります。
名前の比較は、常に大文字と小文字を区別せずに行ってください。
============
したがいまして、リソース名とリソースグループ名に大文字・小文字が混在している状態でありましても、Azure の動作に影響を及ぼすものではございません。
上述の例を参考にしますと、
- rgname
- RGNAME
- Rgname
これら3つの表記は区別されず同じリソース名とリソースグループ名として扱われることとなります。
Azure Powershell や Azure CLI のコマンドパラメータとしてリソース名とリソースグループ名をご指定いただく際にも、大文字・小文字が異なることへの配慮は不要でございます。
また、 Azure ポータルでのリソース名とリソースグループ名の表示において、大文字・小文字の名称が混在する状況についても現行の Azure において仕様となっております。
仕様についてご意見やご要望がございます場合には、お手数ですが下記のフィードバックサイト、もしくは Azure ポータル右上のフィードバックより、ご要望をご投稿いただけますと幸いです。
- Azure Genaral Feedback
https://feedback.azure.com/forums/34192--general-feedback
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