可用性セット・可用性ゾーン・近接配置グループの併用について

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こんにちは、Azure テクニカル サポート チームの富田です。
Azure VM における可用性セット・可用性ゾーン・近接配置グループの併用について解説させていただきます。
結論から記載すると以下の通り併用可能・不可能といった状況となっております。

  • 「可用性セット」と「可用性ゾーン」:併用できません
  • 「可用性セット」と「近接配置グループ」:併用可
  • 「可用性ゾーン」と「近接配置グループ」:併用可

以下に解説させていただきます。
まず、「可用性セット」と「可用性ゾーン」はどちらも VM の可用性を高めるためのオプションでございます。

「可用性セット」と「可用性ゾーン」はいずれも仮想マシンの配置を分散することで障害やメンテナンスの影響を同時に受けることを回避するという同じ目的で利用されますため、併用することは叶いません。
ご利用の際はどちらか片方のみをご選択いただくこととなります。
なお、可用性セットについては単一ゾーン内で分散される一方で、可用性ゾーンについては配置するゾーン自体を分散するためゾーン単位の障害に対する耐性がございます。

他方、「近接配置グループ」は特定の複数の VM を物理的に近い位置に配置し、VM 間のレイテンシーを可能な限り低減するといったオプションとなります。
「近接配置グループ」は「可用性セット」もしくは「可用性ゾーン」との併用が可能です。
各機能については公式ドキュメントもご参照いただけますと幸いです。

■ご参考:Azure Virtual Machines の可用性オプション
https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/virtual-machines/availability

■ご参考:近接配置グループ
https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/virtual-machines/co-location

Note

1 つの可用性セットは 1 つの近接配置グループにしか属することができません。

他方、近接配置グループとしては、複数の可用性セットを含んだ近接配置グループを作成することができます。

※本情報の内容(添付文書、リンク先などを含む)は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります。