こんにちは、Azure テクニカル サポート チームの山崎です。
今回は対象の通信が Microsoft ピアリングを経由するかどうかの確認方法についてご紹介します。
Microsoft ピアリングで広報される経路について
ExpressRoute の Microsoft ピアリングをご利用の場合、ルートフィルターの設定でどのような経路を広報するかを設定します。
(ルートフィルターの設定画面 - Azure ポータル)
(実行コマンド)
各サービスコミュニティで広報される経路については以下の PowerShell コマンドからご確認いただけます。
1 | Get-AzBgpServiceCommunity |
(出力例 1)
1 | $communities = Get-AzBgpServiceCommunity |
(出力例 2)
1 | $communities = Get-AzBgpServiceCommunity |
宛先が FQDN の場合
通信対象が IP の場合、上記の手順で IP をご確認いただくことで対象のサービスコミュニティが確認可能で、ルートフィルターの設定状況により Microsoft ピアリングを経由するかどうかを確認することが可能です。また、各サービス毎に以下のようなドキュメントでも ExpressRoute の対応状況について記載がされています。
[Office 365 の URL と IP アドレスの範囲]
https://docs.microsoft.com/ja-jp/office365/enterprise/urls-and-ip-address-ranges
[Azure ExpressRoute と Azure Site Recovery]
https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/site-recovery/concepts-expressroute-with-site-recovery
ドキュメントに記載がなく、対象が FQDN の場合には個別に調査が必要となります。Microsoft ピアリング観点としては IP を特定いただくことで経由、非経由が判断出来ますため、調査としては対象の FQDN に紐づく IP 情報についてご確認いただく必要がございます。
対象の FQDN に紐づく IP アドレスの調査については FQDN が利用されるサービス毎に調査が必要となりますので、ご利用サービス宛てにお問い合わせをお願いします。
対象の FQDN によっては IP が固定でわかる場合もあれば、情報公開されておらず不定の場合もあります。IP が明確に特定できないような場合には Internet 経由で通信できるようネットワークを構成いただければ幸いです。
以上、ご参考になれば幸いです。
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